弥生さんには東京に
行くかも…と軽く言っていたのに
まさかお茶に誘われるとは…
タクシーを使い神田家に向かった
ピンポンを押す
前に弥生さんは出てきた
「いらっしゃい。」
「すいません。何もお土産が…これくらいしか」
途中で買った仏花…
怜一さんに
「いいわよ。ありがとね、お花…あの人もよろこぶわ。マスコミは張ってないから安心して…」
弥生さんは ふふっと笑った
仏壇に手を合わせ
弥生さんのいる居間に行った
「相変わらず暑いでしょ?やぁね温暖化って…そういえば撮影は順調?翔太ったら、あぁとうんしか言わないからよく分からないのよ」
弥生さんは お茶を
入れながら文句を言った
彼女が電話で文句を言う姿が浮かぶ
「…順調です。現場も楽しいし…そうだ弥生さん、市村勘十郎さん知ってますか?撮影中いらしたんですけど…」
「知ってるわ。昔仲良くしてたから、いい男よ。いまの時期なら京都かしら。…何かお話されたかしら?」
「はい。“彼によく似てきたね”って…海江田監督ともお話されてました」
あぁと 懐かしそうに笑った
「…二人とも怜一さんを知ってるから。特に海江田さんはたまに見ると怜一さんと言い争いしてたから余計そう思うのね」

