「旬は神田弟は好き?嫌い…。」
「嫌いではないです…。俺は好きですよ、あぁいう野心のある人…」
きっぱりと旬は言う
「……みちるとうまくいくのかしら。神田弟…いま仕事で手一杯て感じで、さらに結婚なんてしたら忙しくて、成り立つと思う?あたしが口出すもんじゃないけど…」
「さぁ…。気持ちの問題でしょう、やる気があれば出来ます。」
気持ちねぇ…
「アンタ相変わらずなに考えてんのか分かんない。」
「わかるように言ってるんですけど…」
〈翔太目線〉
今日は なかなか調子が出ない
台詞は噛むし…、
細かい失敗はするし…
昨日みちるさんに話した
親父のこと、
考えがまとまらない
頭を切りかえなければいけないのに…
「神田君。大丈夫かい?」
「すいません、監督。大丈夫です。」
海江田監督はニコニコしていた
俺がミスしても
怒らずいつも通りに撮影を続けた
「…なにか考え事をしてるのかい。役以外の…」
「…すいません。」
「いや…人間誰しも悩む事はあるから。特に君は…彼の息子さんだから。」

