「元気になったみたいだな。槌谷…」
「あ、はい。心配かけてすいません」
千広先輩は別にいいさと笑った
「誰でも調子は悪くなるからな…。そういや神田さんもよくなったな、さっきまで2テイクは出してたのに…」
「あはは…、」
……さっき彼に
会って話したから…
なんて言えない…
撮影も終わり、
私は部屋で明日の
撮影の復習をしていた
美帆は そとに出てる
きっと工藤君と電話だろう
「みちるさん…。」
「はい…どうぞ」
ガラッと開けて入ってきた
「わ…、同じ旅館なの?部屋小さ過ぎじゃない…」
翔太君は天井を
見ながら横に座った
「こんなもんだよ。お疲れ様……、」
「うん。ようやくみちるさんの顔を見れた」
何だか
改まると恥ずかしい…
三年振りで…
ちょっと 違うひとみたい
「……照れてる」
「ま、まさか照れてないよ。もう28だよ…、流石にね…」

