「…いいですか。結婚て」
「そうだね。待っててくれる人がいるっていうのは嬉しいよ、」
水野さんはにこりと笑った。
わかってくれるなんて
思いあがらないほうがいいですよ…
わからないうちに
心は離れていきますから…
岩井(奴)が言った言葉
わかっている、そんなこと
だからいつも
言葉にしようとしてる
離れていかないように…
気持ちが分かるように…
「神田くんもいい年だし、何でもしたいようにしてみたらいいんだ。しない後悔よりする後悔だよ」
「はい…ありがとうございます」
「いやいや…。偉そうに言って、悪かったね。」
水野さんは照れくさそうに笑った。
他の人に言われたら
腹が立つことでも水野さんは違う
素直に受け止められる
彼の携帯の待ち受けはここ
三年ずっと変わらず笑っている娘さんで…
彼もちゃんと
家族を大切にし続けている…
たくさん苦労もして
そして今幸せそうに笑ってる
“普通”だと笑うけど
それが一番の幸せだと思う
いくら金を出しても買えない
〈目線おわり〉

