翔兄が好きになるはずない…



翔兄と話してる時ずっと
その事ばっかり頭に浮かんだ






けど




「…爽は悪くはない…俺が悪いんだ。爽をコドモ扱いして彼女の事を言わなかった…。もうコドモじゃないと分かってたのに…爽に甘えたんだな。分かってくれるって…」




「…翔兄。」





「俺も大概ガキだな…今度はもっといいのを好きになれ。きっといるから……」




翔兄は 頭を撫でた






特別にはなれない…



けど





翔兄が甘えられるって
言ってくれた





「……翔兄の馬鹿。」



ならわたしはずっと
そういう存在でいるしかない




彼女ではない けど…




















「爽…もう意地悪はするなよ。いずれおまえのお姉さんになるんだからな」



「しないわよ。もう分かったから…仕方ないから歓迎するわよ…」




パパは 苦笑した



「……男なんて腐るほどいるさ。爽…いい経験したな」














―翔兄。
槌谷さんと結婚するんでしょ?


大丈夫なの、きっと大変よ…






大丈夫だよ…。俺がするって言ったらする。…

誰にも文句は言わせない…



―なんでそんなに自信があるの?









なんでだろうな…
多分 …自分のためだからかな、