…。
「ありがと。神田弟…」
「担架と、大丈夫だと思うけど医者を…。ただ意識を失ってるだけだ…」
プールの水をかき分け
みちるさんを陸にあげる
髪が水に濡れている
右手をずっと握りしめていた
ゆっくり手を
開くとネックレスが入っていた。
町谷さんが近くに来て話した
「…町谷さんみちるさんは、何が」
「あんたのいとこが、知ってるわよ。何がなんでも口割らせて謝罪させて」
町谷さんはみちるさんをみていた
爽…。
「町谷さん、彼女を頼みます。俺は爽を…目が覚めたら携帯に連絡ください…」
淡々と口から言葉が出る
他人の体を借りて
話しているみたいだった…
「わかったわ。」
しっかりと頷いた町谷さんを見て
ホテルの中に入る
ホテルの人間、医者らしき人とすれ違う
ロビーでうずくまっている人影を見つけた
「……爽」
「……翔にぃ。」
爽はびくりとした
「…爽、」
「…あの人死んでないよね!あたし…っ……」
濡れた着物の袖を掴む
震えていた…
「話を聞かせてくれないか、判断はそれからだ…」

