「俺はそんなもてないよ。」
「それは遠回しにもててるって自慢してる。いいじゃない一人や二人…。翔兄まだ若いんだし」
「何人もいてもただ虚しいだけだよ。好きな人は一人いればいい。まだ爽にはわからないかな…」
「分かるもん!わたしだって…わたし…」
結婚どうするの…。
「俺は爽の気持ちには応えられないよ…、」
不安そうに
言ってきたみちるさん…
もう彼女につらい
想いはさせたくはない
「……っ、」
爽は 何も言わず走って行った
つらい想いはさせたくはない。
「……罪な男だねぇ、藤堂先生。」
「仕方ないだろ。…市村…に久坂君。」
市村の後ろに
織人役の久坂君がいた
「…お疲れ様です。神田さん、いろいろと。」
「あぁ、ありがとう。市村とは…知り合いか何か?」
久坂君はまぁと頷いた
撮影とは
違って彼は無表情で言う
「……神田さん、彼女いい役者になりそうですね。」
「爽が…か?まさか…」
〈目線おわり〉

