ウラコイ2 銀幕の旦那様





いつまでも美帆にわたしの心配ばかりさせてはいけない





―アンタを見ててあげる。ずっと幸せになるまで…



美帆がああ言った時わたしも思った。



美帆も幸せになれますように…て





「美帆」


「…何よ」


着替えながら美帆は呟いた



「お互い幸せになろうね。」


「……当たり前じゃない。なってやるわよ、幸せに」




下着姿で威張る美帆と笑い合った





幸せになる。



わたしも

わたしの幸せを願ってくれる彼女も…










































〈翔太目線〉






部屋の前には市村がいた




「今晩わ。倉田先生、こんな真夜中に何の御用ですか?」



「…役柄口調で嫌味言わないでくれよ。憎たらしいったら、聞きたい事があって来たんだよ」




聞きたい事?


鍵をあけ市村を中に通した





「聞きたい事ってなんなんだ。市村…」



ベランダを開けながら聞いた



風が入ってきた





市村は ソファーに座らず立ったままだった





「神田、お前はカメラマンの人と恋人なんだろう?…」