翔太君と別れたあと夜の0時に部屋に戻った
美帆はまだ起きていて携帯をいじっていた
「あら、お帰りなさい。エッチはしたの?」
「美帆!…まだ起きてたの?」
「ちょっとね。」
「工藤君関係でしょ。美帆から謝ったらいいのに…意地張るから喧嘩になるんだよ。」
美帆はむすっとした顔で携帯を充電器にさした
「…謝っちゃだめなのよ。あたしからは、あたしだって譲れないことくらいあるんだから。」
譲れないこと…。
「美帆…もしかして私のせいで…工藤君と喧嘩…なの?」
美帆は 違うわよと言ったけど弱々しくきこえた
「けど…」
「いいから。あんたは神田弟の心配してなさいよ、私は大丈夫よ。平気よ」
さっ 寝よ寝よと美帆はベッドに近づいた
工藤君との喧嘩か…
私が喧嘩の理由なら放ってはおけない…
けど変に首を突っ込んでも駄目だ…
助けられない、
ちがう、助けてはいけないのかもしれない
二人は…結婚するんだから
割り込んではいけない。

