ウラコイ2 銀幕の旦那様
























翔太君と別れたあと夜の0時に部屋に戻った






美帆はまだ起きていて携帯をいじっていた




「あら、お帰りなさい。エッチはしたの?」


「美帆!…まだ起きてたの?」





「ちょっとね。」


「工藤君関係でしょ。美帆から謝ったらいいのに…意地張るから喧嘩になるんだよ。」



美帆はむすっとした顔で携帯を充電器にさした




「…謝っちゃだめなのよ。あたしからは、あたしだって譲れないことくらいあるんだから。」




譲れないこと…。



「美帆…もしかして私のせいで…工藤君と喧嘩…なの?」



美帆は 違うわよと言ったけど弱々しくきこえた




「けど…」


「いいから。あんたは神田弟の心配してなさいよ、私は大丈夫よ。平気よ」





さっ 寝よ寝よと美帆はベッドに近づいた






工藤君との喧嘩か…



私が喧嘩の理由なら放ってはおけない…




けど変に首を突っ込んでも駄目だ…






助けられない、

ちがう、助けてはいけないのかもしれない






二人は…結婚するんだから




割り込んではいけない。