何時間かたって
翔太君はベッドの端に座っていた
「あぁ…、やってしまった」
「そんな…。別にいいよ、」
苦笑しながら翔太君に浴衣を
羽織らせながら笑った
「……」
「なに?」
翔太君は
ふっと笑った顔で私を見た
「優しいな…って。」
「…ははは。」
「いや本当に。……」
翔太君は口に手をあて言った
「結婚したらこんな感じなのか…って。堪らないな…俺、仕事しなくなりそうかも…」
結婚…
「…翔太君、」
「…結婚て言うのは爽の事気にしてるの?ごめん、まさか来てるとは思わなくて…」
「……そういう訳じゃないけど…。」
いとこにまで
嫉妬なんてきっとおかしい…
「…爽はなんとも思ってないよ。ただの妹みたいな感じで、それに歳離れ過ぎて俺なんかもうおじさんみたいな感じだし…」
安心した?と聞き返した
「……うん。」
でも彼女は、いとこで私の知らない彼を知っていて
それが…ちょっと悔しい

