20分くらいして私と翔太君は
スタジオに戻った




スタジオはざわざわしていた



「神田弟!あなた一条さん見なかった?…居ないのよ。どこにも」


「は…。知りませんけど、彼女戻ってないんですか!?」


翔太君は聞き返した。
美帆は頷いた




一条さんがいない…


「…いま探してるけど。スタジオにはいないわ…もしかしたら市内に行ってるかもしれない。」



「翔太君…。」




「探すよ…。」


ガリガリと頭をかいた



「神田君!」


翔太君のマネージャーの
水野さんが走ってきた




「…水野さん」


「市村さんから電話があって…君に替わってくれって。」



翔太君は 水野さんからケータイを受け取った



市村さんは今日の歌舞伎の
稽古でスタジオにはいない



たしか南座というとこにいると聞いた…



「もしもし。何だよ市村、いま大変なんだよ。あぁ……」



翔太君はスタジオの外に出ながら話していた




「なによ…急に。」


「さぁ……」






何分かした後翔太君はスタジオに戻ってきた






監督のところに歩いて行き何かを話してる




一条さんのマネージャーもいた