「槌谷…しばらく休め。酒谷さんには言っとくから」
「え…」
千広先輩は心配そうな顔をしていた
「顔色が悪い。そんなんじゃ仕事してる時に倒れるぞ」
「でも…」
「何があったか分からないけど、無理はするな。女の子なんだから…体は大事にしろ」
女の子なんだから…
ふっと笑ってしまった
「…久しぶりに聞きました先輩の、女の子扱いする言葉」
「わかったから、休め。部屋にいってろ」
「はい…」
さっきから翔太くんと一条さんを見れない
頭が痛い…
ふらつきながらスタジオを出た
「……部屋で寝よう」
日差しが強くなってきた
もう7月…
そろそろ梅雨が明ける
「槌谷…さん」
「…ごめんね、体調悪くなったみたいで。気にしないでね…」
翔太君は頬に手を当てた
「熱いな…。撮影早く切り上げていくよ」
「出来たらでいいよ。主役でしょ?美帆もいるし…」
「…わかってる」
神田さん、どこ行った?と叫ぶ声がした
「戻るしかないみたいだ…。じゃあいくよ」
翔太君は 走って行った
良かった
ふたりを見ないですむ

