かわいそう。
「…まぁ考えててくださいね。“お姉さん”?」
彼女はすっとトイレから出ていった
立て直した気持ちが崩れそうだった…
「…ああいたいた、…みちるさん」
トイレから出ていったら
近くで翔太君は待っていた
「……」
「さっきはごめん、何か用事が…」
昨日会ったの…
彼女にしてくれるって…
「あ…昨日、千広先輩に話してね。納得してもらったから…、報告をと思って」
翔太君はそうかと笑った
「それだけ、ごめんね。引き留めて…」
翔太君の目を見たくない
「…みちるさん?」
「神田さぁーん」
別のスタッフが呼んだ
翔太君は、はいと振り向いた
「ほら行かなきゃ…撮影がんばろうね。」
ぐいっと背中を押した
「…うん」
翔太君は目をそらして
スタッフの方に歩いて行った
「みちる。…テンション下がってない?」
「美帆…。」
「まさか女の子の日が急に来た?…」
はっと真面目な顔で聞いた
「違うよ。…一条さんとちょっと…」
「はぁ!次は何を言ったのよ、あの小娘。別れろとか…、」

