《伊月 side》


姫歌が俯いたまま何も言わない。


どうしたんだ?


「あの、伊月先輩」


姫歌を見てたら河内に話しかけられた。


「なに?どうかした?」

「少し時間くれません?姫歌に話しがあるんですけど」


姫歌に?




「…いいよ」



姫歌も友達と話した方がいいだろう。


なんとなくだけどそんな気がした。




姫歌は河内と廊下に出ていった。


「ねえ、伊月。
姫ちゃんどうして歌わないんだろ?」


亜月に言われて考えるがわからない。


本人に聞いた方がいいだろうな。



「俺、姫歌呼んでくる」

亜月に言ってから廊下にでた。