情けないけど… 全てを忘れてしまいたかった。 幸い、緑に包まれたこの土地はひとりで考えるには都合がよかった。 山奥に立てられた別荘は、小さい頃はよく家族で来ていた。 それなりの年齢に達してからは親と行動を共にするのに嫌悪感を感じていた。 だからこの場所に来るのも何年ぶりだろう。