幸子には俺と同級の弟がいた。 細くて、チビで見るからに弱弱しい。 そんな弟の大輔がいじめのターゲットなんてよくある話だ。 一度カツアゲにあっているところを助けた。 それからは、金魚のフンのように俺に付いてまわるようになった。 「いつか、俺も黒瀬君のように強くなりたい。」 それが大輔の口癖だった。 大輔の俺を見る尊敬の眼差しが余計に俺を有頂天にしていったのかもしれない。