まるで… それがほんとうのあなたよ。 そう言われている気がした。 幸子の視線の先には美羽がいて… 俺の中で一瞬時が止まった。 俺を見る美羽の目が怖いものを見るようなそんな目をしていたから。 「鉄也、よせ!!」 健の声で、我に帰る。 これが、目的だったのか?? なぁ幸子… 復讐なら、恨みなら俺にぶつけりゃいいだろう?? なんで、美羽を巻き込むんだよ。 色んな感情が押し寄せてきて… 一秒が一分にも何十分にも思えたんだ。