「どう言う事だ!! 」 健から携帯を奪って、電話口で怒鳴る。 気持ちばかりが焦る。 『鉄也さんですね?? 美羽が派手な女の人に連れていかれて… 車は赤。車の車種まではわからなくて…』 半泣き状態の美羽の友だち。 「よく知らせてくれたね。 ありがとう」 『美羽… 大丈夫ですよね??』 「あぁ、検討はついてる。大丈夫だから」 俺の頭には、幸子しか浮かばなかった。