「別にいいじゃない。聞かれて困る話しがあるわけじゃないんだし。」
「いいから!! あっち行くぞ。」
「鉄兄… あたしなら別にいいよ。」
美羽の予定外の言葉。
美羽が良くても俺が困る。
幸子は爆弾を持っているんだから。
まだ…話してないんだ。
俺の全てを。
だから、ここで幸子に話されたら困るんだ。
俺の口から… その時が来たら話すから。
「へ――――。 彼女はいいって言ってるよ!! ってことは問題ないよね哲也」
「美羽、行くぞ。」
美羽の手を、むりやり引っ張ったのは健で…
「へ――― 何?? 友だち同士で女の取り会い?? 」
黙れ!!
女でも… 幸子でも…
美羽の前でも… 美羽を傷つけたら許さない。
「お兄ちゃん!! あたしここにいる。」
美羽の意地。
強い所もあるじゃんって思ってもいいのかな??
強がりだっていうのは見てたらわかってしまう。
くちびるを噛みしめてる美羽の顔が何かを一生懸命我慢してるように見えたんだ。


