「鉄也とあたしが付き合っていたのはお子様なあなたでも想像つくわよね。」
「はい。」
「鉄也…あの顔にあのルックス。それなりに人気があって、当時鉄也と同級生だった大輔はどちらかといえばいじめられっ子だった」
「…… 」
「まるで、月とすっぽん。そんな感じ… 鉄也は今はあんな風に優等生気取ってるけど中学、高校ってけっこう荒れていてね… 敵も多かった」
「鉄兄が… 」
「そう… あんたの鉄兄が…けっこう有名なヤンキ―だったって訳」
「…… 」
「信じられないって顔してるわね。あっでも鉄也は正しかったわ」
「??? 」
「鉄也が、荒れていたって言っても弱い者いじめはしなかった…っていうか逆ね。大輔みたいな弱い者を守るために強がっていたのかも…」
「鉄兄… それで…」
「だから… 余計に鉄也をウザく思う奴らが増えて行く。良い格好しぃの偽善者そんな風に思われていた」
「そんな…」
「やってることは、弱い者いじめをしてる奴らを懲らしめてる事になるのかもしれないけど…鉄也や鉄也の仲間の手で病院送りになったザコ達は山ほどいるし…」
「まさか…大輔さんも鉄兄が…」
「それはちがう。でも…大輔を慕ってついて回っていた大輔が標的にされた」
「標的って… 」
「そう… 鉄也をおびき寄せるための餌。生贄みたいなもの」
「そんな…」
「鉄也を信じて、慕った結果がこれ。鉄也を庇って鉄パイプで殴打されたの…そのままもう2年…目を覚まさない」
幸子さんの言葉は衝撃過ぎて…
口をふさいだまま…
何も言えなくなる。


