«ドン!!»

勢いよくブツかって、あたしの体が跳ね返る。

フラッとした足取りで2、3歩後ろに下がる。



 「痛いな!! ちょっ君どうしたの?? 可愛いじゃん… 涙なんて浮かべてめちゃ俺好み。」


 「ご…めんなさい。」


 「許してあげるから…ちょっと付き合ってよ。ねぇいいだろ!!」


 「イ…ヤです。」


 「ぶつかって置いて拒否権なんてないんだよ。」


抵抗する力より…男の人の力が強いのは当たり前で…
腕掴まれて…引っ張られて…


 「ヤメテください。」


 「イヤだね。」

あたし、鉄兄から逃げて… それでこれって終わってるよね。