「美羽が… 美羽が… 」
女の子は息切らしてるし、美羽の名前しか言わない。
「美羽がどうしたのかなぁ?? 」
焦る気持ちを必死で抑え込んで、冷静に、女の子を落ち着かせる。
息がだんだんと整って…
「美羽が、竜君に、元彼に… 」
ハァハァ。
「連れて行かれた… 」
目の前が真っ暗になった。
「君、校内案内して… 美羽探すから… 」
返事なんて確認する余裕なんてなくて、その場を走り出した。
後ろから必死に俺についてくる美羽の友だち。
本当なら… 彼女のペースに会わせるのが正しいのかもしれないけど…
今の俺にはそんな余裕なんてない。


