重なったくちびるからは、嬉しいも温かいも感じなくて…
後悔と悔しさと気持ち悪さが溢れてく。
あんなに好きだったはずなのに…
涙がこぼれたのを感じた。
制服のポケットの中で震えている携帯は… きっと鉄兄…
もう… 戻れないかな…
鉄兄の笑顔… もう見れないかな…
「何泣いてるわけ?? 」
第一声がこの言葉。
あたしは、解放されたくちびるを手の甲で拭った。
そして… おもいっきり竜を睨んだ。
「楽しみはこれからだって。 元々美羽の両親が旅行中にヤッチャオウって思ってたわけだし… あいつとはやっちゃってるんだから、わざわざ純情ぶらなくてもいいだろう」
「イヤ!! ふざけないで!! 」
「叫んでも誰も来ないと思うよ。旧校舎なんてただの物置みたいなものだから」


