翌日、いつものように学校に行く。

朝から笑い声があちこちから聞こえてくる。

元気だなぁ、なんて思いながら教室のドアをあけた。

私が教室に入ると、みんな突然静かになって私をじっと見ていた。

一瞬なんだろう…、って思ったけれど、きっと昨日の事だなってわかった。


自分の席について、鞄を横にかけ、椅子に座った。


「おはよう」

その声の主は、隣の席の内藤くん。


「…お、おはようございます」

緊張して噛んだけど、一応ちゃんと返事はした。

小さい声だったけど、教室が静かだったせいかやけに響いた。