「おはよー」

守屋雅は朝いつものように学校に行き教室に向かいいつものメンバーで1日を迎える。これが俺の日課だ。

「おっはよー!」

こいつ山下空は俺の親友だ。空は世界一のバスケバカと言っていいくらいバスケを愛してる奴。

「雅おはよ」

でこいつは小泉莉奈。
莉奈は大切な人。簡単に言えば彼女。

「おは!」

それと莉奈の親友の海野歩未。歩未とは同じクラスになって知り合った。

こいつらが俺の大切な
いつものメンバー。

「雅ー!てっちゃんからカギもらったで!」

「カギ?」

「何のカギ?」

そんな他愛もない普通の会話。こんな日々が毎日続くんだ。

「実はな~このカギ屋上のカギなんよ~」

「屋上って…てっちゃんが渡す訳ねぇじゃん」

「まさかあんた…盗んだとかじゃないわよね?」

「・・・」

「でも気分転換しに行くのはいいんじゃねぇ?」

「でもバレたら終わりかもよ?」

「バレなきゃいいって!多分…」

「でもヤバくない?」

「バレたらバレたでいいんじゃない?歩未」

「莉奈が言うなら仕方ないか…」

「よし…行くか!」

『イェーイ!!』

俺たちは先生たちに見つからないように走って階段を駆け登った。

そして目の前のトビラを俺が開ける。

―ガチャ

「開いた…」

屋上から見る空はとても青く澄んでいた。
まだ春だから風も穏やかに吹いている。