「ちょっと待って、ケイタ。」


寸前のところで、呼びとめられた。



「何?」


おばあちゃんは、温かく微笑むと、


「ケイタ、最近、後悔した事とか、ない?」


突然そう聞かれて、ドキリとした。


実際・・・今、後悔しているからだ。


「な、何で、そんなこと・・・?」


すると、おばあちゃんは、先日俺が見つけた

“ミライミドロップ”の缶を持ち、


「後悔した事があったなら、これを食べてごらん?スッキリするよ?」


おばあちゃん・・・

あのくだらない解説に騙されてるんじゃ・・・?


と、思いながらも、本人を前に

そんなこと言えるはずもなく。