―justice―




兄上は僕を見つめる


「ここからでるなんてどうでもいいんだよ。
俺はただ、殺したいだけなんだ。」


「は…?」


「俺は最初から記憶が戻ってた。
だから…人を殺す楽しみを覚えてた。
だから、最期にトドメをさすと予言された赤い眼の男、そう、漣をまず殺さなきゃね。
楽しめるものも、楽しめない。」


『お前の兄貴狂ってるだろ!!』


「さぁ、そこの女の人もでしょ。」


兄上はゆっくり指さす


「え…。」


「ふふ、ふふふ…。」



まさか、この人


この人は


「菖蒲さんが…?」






「そう、菖蒲さんだよ。
彼女だって最初から記憶は戻ってる。」



「隠しててごめんなさいね、だって性分が嘘つきなんですもの。」


そういって彼女は語りだす