―justice―






『かじやと悪魔』
原題:Der Schmidt und der Teufel


昔、今日の食事に困るほど貧乏な鍛冶屋がいました。

鍛冶屋が森を歩いていると悪魔が現れ「3年後にお前の命をくれるなら、たくさんの金貨をやろう。」と持ちかけてきました。

鍛冶屋はどの道、餓死してしまうので悪魔の誘いに乗り、「3年後に俺の命をやる」という誓約書を書いて金貨を手に入れました。

鍛冶屋はさっそく手に入れた金貨で良い道具を買います。

それから不思議なことに、たくさん注文が来るようになり、鍛冶屋は瞬く間にお金持ちになりました。
そして、その鍛冶の腕を聞いた聖ペテロが白馬に乗って天国から降りてきて、その白馬の蹄鉄を注文します。

評判通りのできにペテロは満足し、鍛冶屋の願いを3つ叶えてやろうと言いました。

すると、鍛冶屋は『手を入れると鍛冶屋が良いと言わない限り抜けなくなる釘袋』『座ると鍛冶屋が良いと言わない限り立てなくなる椅子』『登ると鍛冶屋が良いと言わない限り降りられなくなるリンゴの木』を頼み、変な願いだと言いながらもペテロは叶えてやりました。