―justice―













「漣さん、朝ですよ。」


「今起きました!」


お義母さんの呼び声が僕の部屋に響く


心地好い朝の光が窓から部屋の中に差し込んでいた

僕は窓を開け、胸いっぱいに新鮮な空気を吸い込む

僕は漣、天王寺 漣



僕がこの家に引き取られて、どれほどたっただろう


物心つく前に引き取られたので、本当の母や父は覚えていない

たしか、この家の跡取りになるはずだった【馨】という人が事故でなくなったかなにかで、この家の両親は僕を生活に困っていた僕の両親から引き取ったらしい


最初は戸惑って、この家族には心が開けなかった

でも、ここの家族はいつでも僕に温かく接してくれた



だから僕は今幸せである

引き取られたことに後悔はしていない





「さて、今日もゲームセンターに寄ろうかな。」


最近、僕のゲームスコアを全て抜かした奴が現れた

売られた喧嘩は買う主義だ


「【ichi】だっけな。
ハンドルネーム。」


そしてドアを開けて、いつも通り、僕は学校に向かって足を進めるのだった






fin