…とかキメてたら。

「痛っ」

足に痛みを感じた。
下を見ると
…ボール。

よく見てみると私の周りには
狙いを外したといわんばかりに
大量のボールが転がっていた。

まさかと思って顔を上げると
複数のセンパイが
私を見て笑っていた。

…当てたのね。

「ほんとに平気?」

若干怒りが込められた
優子の言葉にうなずいて
私は尚も笑っている
センパイ達を睨みつけた。

「ねーアイツ睨んでるよ」

ひとりのセンパイが気づいたらしく
集団に告げ口しているのが
聞こえてきた。

もう、本当に、嫌。