「おう!おはよう」
職員室に報告しに行こうと思ってたのに、校門に黒岩が立ってた。
「うわっ!!」
驚く私に
「何でそんなにビビんねん!俺にそんなに会いたかったんか?」
黒岩・・・・・・
完全にキャラ変わってる。
私の中では、ただの英語の先生やった。
フツーの・・・・・・
特に変わったところがあるわけでもなく、どこにでもいる先生やった。
男として見たこともなかったけど、友達がかっこいいとか言ってる時に思ったことは、黒岩は恋愛とか興味なさそうやし、付き合っても面白くなさそうって・・・・・・
“そんなに俺に会いたかったんか?”なんてセリフ、言うようなヤツやった?
「何、固まってんの?あ!お前、仲直りできてへんのやろ?」
「ちゃうちゃう!!ちゃんと仲直りできたで!放課後、ちゃんと話すから!」
放課後・・・・・・
約束なんかしてなくても、何となくふたりの時間になってる。
「じゃあ、放課後な!今日は何もないから、ゆっくり教えたるわ」
ニヤニヤする瑠美の手を引っ張って、私は黒岩から離れた。
ドキドキ。
「あんたら、恋人同士みたい!」
「なんでよっ!」
「“じゃあ、放課後な”って!!何よ~あれ!」
興奮する瑠美を落ち着かせながら、教室まで歩く。
あ~やばい。
本気で、黒岩のこと大好きで大好きで大好きで・・・・・・
頭の中、黒岩だらけや。
こんなんで、受験大丈夫かな?