まだ、吐く息は白くはない。 けれど、朝の空気は澄んで冷たい。 秋の朝の気配は格別だ。 ふと見ると、薔薇の花が咲いていた。 そういえば、少し前にも咲いてなかったろうか。 小さな、薔薇の木だ。 その木に、少し前に2輪ほど花がついていた記憶がある。 そして、今も新しい花が2輪咲いている。