電話の向こうの相手も、隙間なく言葉を発しているようだ。 相づちも打たずに、聞いていたからだ。 私が、衝撃的だったのは、彼の叫びだ。 誰もいない、と思ったのだろうが。 思いが伝わらなく、切られた時の。 悔しさと、自分の内に湧き出たモノを発散させる為の叫び。