― ―― 「ごちそうさまでした!」 晩御飯はリクエスト通り、ハンバーグだった。 何だかんだ言ったって、由紀は優しいんだよね。 由紀の家の台所だって、私にとっては家の台所と同じくらい馴染んだ場所。 もっとも、どちらも滅多に立ち入らないが。 後片付けをしたついでにアイスを1本手に取ってリビングへと戻る。 由紀はゲームに夢中で、親がいないからって結構な音量でプレイしている。 私は雑誌を片手にソファに寝転んだ。