桜庭:
「あの……出来れば手短にお願いしたいんですけど……」


私はアナタと違って優遇されてない故に……


梅宮:
「あぁ、さっきのは榊原から受け取った伝言をそのまま伝えただけ。今から話す内容は、ボクの個人的な忠告だよ」

桜庭:
「忠告って……??」


梅宮先輩は再度周囲をぐるりと見渡し続けた。


梅宮:
「さっき、「尾行等には細心の注意を払え」って言っただろ??その理由を話しておこうと思ってね」


そんな重要そうなことを言い忘れて貰っては困る。


梅宮:
「……そうだな。簡単に言うと、これからキミ達にやって貰うことは、言わば[生徒会極秘任務]だ」

桜庭:
「ッ……極秘任務!!??」

梅宮:
「そうだ。それも他の生徒会役員にすら、このことは公に明かされていない程の代物だよ。ボク達は今……っと言うより、今現在のボクですら水面下に動いている身なんだ」

桜庭:
「ッ…………」


他の役員の先輩達にすら明かされていない程の[極秘]を、補助役員の私達に任せるってこと……!!!???


梅宮:
「極秘に扱う理由は、簡単に言うと意見の対立を防ぐ為だ」

桜庭:
「意見の対立……??」

梅宮:
「この任務そのものが、生徒会役員の間で賛否両論に別れる事態は目に見えている。だが、現状はもう言い争いをしている余裕がない。だからその[対立勢力]が出揃うよりも先に、キミ達2人にこの問題をさっさと解決して貰いたいワケだ」

桜庭:
「はぁ………」



ゔ〜……ん……

わかったような……わからないような……


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