ピリピリとした雰囲気の中、入口のドアが開いたかと思うと、どよめきが聞こえてきた。


その声に、私たちは振り返る。


すると、そこには二人の男の人が立っていた。


どちらも背が高く、顔立ちの整ったイケメン。


一人は妙に、目鼻立ちがハッキリとしていた。


誰?


クラブ内がざわつくほどの、有名人なの?


そんな事を思っている時だった。


「佑斗さん!洸輝さん!」


竜二とジンが駆け寄って行った。


えっ!!


じゃあ、あの人のどっちかが、さっき言っていた“佑斗さん“?


呆気に取られている私の横で、柚が「かっこいい~」と、小さな声で言っていた。