「愛美、この前はどうしたんだよ」


勇真が心配そうに、私の席へ来た。


竜二にメールをしていた私は、慌てて携帯を閉じる。


「そうよ!勇真から聞いたよ?最近、ずっとボーッとしてるし」


美咲も怪訝そうに、私の側へやって来た。


「ごめんね、二人とも。何でもないよ」


作り笑いで答えたけど、美咲は何かを疑っている様だ。


「塾も辞めたでしょ?本当は何かあったんじゃないの?」


鋭い美咲の突っ込みに、一瞬、弁解する言葉を考えた。


「何にもないよ!ただ、自主勉強の方がはかどるだけ」


何とか誤魔化したけど、二人は納得していない。

例え、美咲たちでも言えないよ。


絶対に秘密なの。


竜二と付き合う事は…。

竜二が彼氏って事は…。