「あいつさ、意外と常識人なトコもあって、愛美を巻き込む事はするなって、そう言われたよ」


「ジンが?」


全く予想外の言葉に、私はかなり驚いた。


だって、あんな冷たい目で、“もう来るな“って、そう言ってたのに。


「お前の制服を見て、思ったらしいよ。そりゃあ、まあ、当たり前か」


「ジンが、そう言ってくれたんだ…」


まるで、分からなかった。


てっきり、部外者がいる事を疎んでるだけだと思ってたのに…。


しばらく、考え込んでいると、竜二は私の顔を覗き込んだ。


「ジンが気になる?」