一瞬の事過ぎて、何が何だか分からない。


「おい、オッサン。てめぇ何やってんだ?」


ドスのきいた低い声がする。


見上げると、私を庇う様に抱きしめて、男の人がおじさんを睨みつけていた。


誰?


見た感じでは、そんなに歳は変わらない様だ。


ただ、オーラが怖い。


緊張しながら、私はその人に任せた。