♪~ 準備が整ったと同時に携帯が鳴った。 たぶんキョーさんだ。 ―――――――――――― 着いた 急がなくていいからな! ―――――――――――― キョーさんはいつも私の家の前まで迎えに来てくれる。 このシンプルなメールも、キョーさんの優しさが詰まっていて嬉しくなる。 はっ!! 靴、決めるの忘れてた! 今日どこ行くんだろう? 歩きやすいのがいいかな? あぁー…… これにしよう! 茶色くて、少しヒールの低い靴を履き、全身鏡で確認して玄関を出た。