みさきは今、どうしてるんだろう?

アイツと居たり…するのかな?




連絡は取れない。


だから、わからない。

わからないけど…



ひとつだけわかるのは、



みさきはもう、

俺のところには戻って来ない、ってことだけ。





悟にはああ言われたけど…

おばちゃんには、あんなこと言っちゃったけど…



俺たちはたぶん、もう元には戻れない。


だから、俺は……











「“彼女だけでいい”だなんて、随分ロマンチックだけど…」



おばちゃんは言った。



「この先の長い人生、それじゃちょっと寂しすぎやしない?」


「いいえ。全然。」


「そう?女の子がうじゃうじゃいる中で、果たして無事に生きていけるかしら?」


「……出家しようかな。」



「そこまでする?!」




みさきのいない世界は、

俺には何の意味もなさない。


だから、別に未練はない。



何が、どうなっても――