隼人side


『風邪っぽくてよ』



『そっか』


安心したような遥の顔


嘘に決まってるじゃん

馬鹿だなぁ


『よっ♪』


後ろから現れたのは


『雅也!!』


俺があんま会いたくない奴が来たよ…


『なぁ隼人?』


嫌な予感がした


『荒田遥俺が貰っていい?』


ホラな…?
意味分かんねぇこと言ってきやがった



『…あ?』


『俺、荒田が好きなんだよね』


嘘偽りない笑顔

でも決してふざけてるわけでもない


『だからくれよ』


『…もともと俺のじゃねぇんだよ!』