多分その内の一つがお父様を跳ね飛ばしたのだろう。 「お前には関係無いだろ…マーゼラ」 お父様は顔をしかめる。 「ソフィア…今の内に行きな。ここはアタシに任せな」 マーゼラはお父様を見ながら、そう言った。 「ありがとう、マーゼラ」 礼を言ってから、私はまだ遠い崖へと向かって泳ぎ始めた。 後ろからマーゼラの遣い、電気魚が付いて来た。 その後の二人の会話を私は知らない。