俺等は毎日必ず会った。


夕日が沈む頃、オレンジ色の海を二人で泳いで洞窟へ向かう。


洞窟に着くとソフィアはいつも俺の隣に座る。


俺はいつもソフィアの肩を抱く。


「ねぇねぇ…拓也は何で毎日してた釣りをしないの?」


驚いた。


俺はソフィアに初めて会った日までしか、釣りをしていなかった。


「何で知ってるの?」


目を丸くして聞いた。


「実は拓也が私を見つける前から、私は卓也を知ってたんだ」