体が純粋に反応するなんて自分でも驚いた。


こんなに恋い焦がれたのは多分、初めてだろう。


手の平にある真珠は、よく見るとイヤリングになっていた。


きっとマーメイドの物に違いない!!


自然と笑みがこぼれる。


Yシャツに腕を通し、制服のズボンを穿く。


釣り竿と真珠を大切に握り締め、俺は海に背を向ける。


手を開くと、月明かりに照らされ、真珠は満月の様に輝いていた。