遠慮なんかじゃない…… あたしは輝から逃げてるんだ…… だって怖いんだもん…… あたし、汚れちゃったんだよ…? 汚れちゃったんだよ…? 「花梨?」 あたしは結局弱虫なんだ。 こんなに心配してくれる親友にも、あたしは話せてないでいる…… あのことを…… ――ゾクッ 「っ……」 「花梨?」 思い出すだけで体が震える。 怖くて怖くてたまらない…… 「花梨、顔色悪いよ?大丈夫……?」