「ち、違うのっ!今のはちょっと噛んじゃって……」


「ふっ…いいよ。」


――キュンっ!



やっぱりカッコいいですっ!


「今日の放課後大丈夫かな?生徒会の引き継ぎをする必要があるみたいでさ。」


「引き継ぎ……?」



「って言っても今日は会長と副会長だけだけど。放課後、大丈夫?」



「う、うんっ!!」



「じゃあ、放課後よろしくね。」



それだけ言って、友達のところに帰っていった



はぁ―…あ。


やっぱり王子様だよ―……

「目がハート」



ボソッと後ろで呟かれる低い声


「別にいいでしょ。カッコいいんだからっ!」



ニヤリと笑っている唯に、プイッと顔を背けて言い返した


「でもあまり安心しちゃダメだよ。」



「な、なにが?」