大切な人

『……ちがう…私が悪いの』


『……』


『…本当は暗い部屋が怖いの』


『……』


『……理由はないんだけど…近すぎると怖い』


前にもあった事


見えない私の傷は深くて


私に傷をつけた本人でさえそれを受け入れられなかった


だから関係ないオサムがそれを受け入れられるはずがない


『……殴られるはずなんて…ない…のにっ』


泣きながら話してる事は絶対にオサムを傷つける事だから


大丈夫だってずっと自分に言い聞かせてたのに


オサムが気付いてしまうぐらい


私の心は限界だった