大切な人

『俺が怖い?』


『…そんな……』


やっぱり気付かれてる


『ごめんね』


『え……?』


『ずっと気にしないようにしてたんだけど
やっぱりもう1回ちゃんと話さないといけない気がする』


『……うん』


私から言わないといけないのはわかってる


とりあえずベットから起き上がって何から話そうか考えてたら


繋いだままの手を強く握られる


『……アヤ…震えてる』


『…え?』


気付かないうちに震えてたらしい私をオサムは悲しそうな顔で見ていて


『ごめん、俺のせいだ』


そんな事を言うから涙がこぼれた