―――――――― ―――――― 『あっ、雄大くんっ!』 俺が急いで靴を履き替えて走ってくると、美紗季は俺を見てニコニコ微笑んでいる。 俺は、この笑顔が好き。 いつも、元気をくれて、俺に勇気を与えてくれる。なんかいつも助かってしまう。 ―美紗季の笑顔で。 「ごめん、遅れた!」 俺が急いできたのを手を合わせて謝った。すると美紗季は俺のことをみて笑った。 『なんか、いつもの雄大じゃないね』 なんて、言ってくるから、俺は"え?"と思ってしまった。 これを言われるとは思わなかったから。